胃内視鏡 gastroscope
胃内視鏡検査の有用性
胃がんは 早期に発見して治療をすればほぼ全例が完治します。発見さえできればほぼ治せる病気なのです。 しかし初期の胃がんはほとんど症状がないため症状が現れたときには進行していることが少なくありません。
胃がんリスクのある方は症状の有無にかかわらず定期的な内視鏡検査をすることで早期発見が可能になります。
早期発見 早期診断 ピロリ菌感染診断のすべてにおいて内視鏡検査が有用です
このような方には特に胃内視鏡検査をおすすめします
- ・40歳以上の方
- ・ピロリ菌に感染している方
- ・過去にピロリ菌治療を受けた方
- ・胃がんの家族歴がある方
- ・喫煙者
当院のカメラについて

当院では鼻から細い内視鏡を挿入する経鼻内視鏡検査を県内でいち早く導入して 苦痛の少ない内視鏡検査を行っています。スコープが舌の根元にあたらないのでオエっとなりません。
鎮静剤を使用して緊張を緩和することも可能です。

経鼻内視鏡
経口の内視鏡は当院では使用していません。 LASEREO7000システムになってからは画像強調機能が搭載されたためその画質が向上しています。

EG580NW7
現在使用しているスコープは先端部径 5.8mmと 初期の経鼻内視鏡よりも細いため 鼻を通過するときの違和感が減り鼻出血の頻度が低くなりました。喉を越えて食道に入るのも容易になり患者さんからも好評です。鉛筆と同じくらいの細さです。鎮静剤使用もごく少量で問題ありません。
画像強調内視鏡
経鼻内視鏡に2種類のレーザー光を組み合わせることで微かな異常も見つけやすいため、胃がん・食道がんの早期発見に役立っています。
波長の異なる2種類のレーザー光の発光比率を変え,粘膜表層の微細な血管や構造などを強調して表示する「Blue LASER Imaging(BLI)機能」や,画像の赤色領域のわずかな色の違いを強調して表示する画像処理機能「Linked Color Imaging(LCI)」などにより,微小な病変の観察をサポートする内視鏡システムです。

各粘膜の状況

診察の流れ
1.検査の前日の注意
夜21時までに夕食を済ませてください。お酒も控えめにお願いします。
2.検査当日
当日朝は絶食です。内服薬は事前に相談ください。当日検査終了までは禁煙をお願いします。
予約時間に来院してください。
3.内視鏡準備
準備用の薬を飲んでいただいて 鼻腔の麻酔を行います。
4.入室して検査開始
鼻腔から内視鏡を挿入して検査がはじまります。胃の運動を抑える薬品の他に希望に応じて鎮静剤の注射を行います。およそ5分から10分で
検査が終わります。
5.検査後の休養と結果説明
検査に使用した薬品の効果がなくなるまで休んでいただきます。担当医から検査結果の説明を受けます。
6.帰宅
鎮静剤を使用する場合には十分に効果がなくなるまでは自動車の運転はお控えください。
よくあるご質問
Q. 胃カメラ検査でどのような病気がわかりますか?
A. 胃カメラ検査では、胃がん、胃潰瘍、胃炎、ピロリ菌感染など、様々な胃の病気を発見することができます。
Q. 胃カメラ検査は痛いですか?
A.当院では、鎮静剤を使用することで、ほとんど痛みを感じることなく検査を受けていただけます。ご不安な方は、事前に医師にご相談ください。
Q.検査時間はどのくらいかかりますか?
A.検査自体は5~10分程度で終了しますが、前後の準備や説明を含めると、全体で30分~1時間程度かかります。時間に余裕をもって受診してください。
Q. 検査前日の食事はどのようにすれば良いですか?
A.検査前日の夕食は、消化の良いものを午後9時までに済ませてください。それ以降は、水やお茶などの水分のみ摂取可能です。
Q. 検査当日の朝食は食べても良いですか?
A.検査当日の朝食は、絶食してください。水やお茶などの水分は、検査の1時間前まで摂取可能です。
Q. 検査費用はどのくらいかかりますか?
A. 以下に費用の目安をまとめました。
内視鏡検査のみを行った場合は 3 割 負 担の場合 で5000円程度
組織検査を行った場合 は 3割負担の場合 で9000円程度
Q. 検査結果はいつわかりますか?
A. 検査結果は、検査後すぐに医師から説明があります。組織検査を行った場合は、後日改めて結果をお伝えします。
Q. 胃カメラ検査を受ける頻度はどのくらいですか?
A. 胃カメラ検査を受ける頻度は、年齢やリスク要因によって異なります。医師と相談して、適切な検査間隔を決めることをお勧めします。